断水時タイクレストイレは流せる?

断水時タンクレストイレは流せる?

日常生活に欠かせないトイレが、
もし急に断水してしまったら… とても困りますね。
トイレが断水する理由は様々ありますが、
断水時でもトイレを流す方法を知っていれば、いざという時も安心です。

この記事では、トイレが断水してしまった時の対処法を、
タンクレストイレに焦点を当てて紹介します。
同タイプのトイレを使用している方の参考になれば幸いです。

タンクレストイレの特徴

タンクレストイレ (TOTO)

従来のタイプのトイレと異なり、水を貯めるタンクがありません。
タンクが無い分コンパクトな設計になっており、
トイレ内のスペースを広く活用することができるといった利点があります。
以下では、タンクレストイレの仕組みについて詳しく書かせていただきました。

タンクレストイレの仕組み

タンクレストイレの仕組み

タンクレストイレは、水道の水圧を利用して流すという点が大きな特徴です。
タンクがある場合はタンクに水を貯めて流しますが、
タンクレスの場合は水圧を使用して、少ない水量で洗浄することが可能です。

節水効果が高く、従来のトイレに比較して約50%の節水になると言われています。
タンクレストイレは水圧が重要なので、水圧が弱いと機能が弱まってしまいます。
その為、設置前には水道管の水圧を調べる必要があります。

停電時には水を流せない

タンクレストイレは水の流れを電気で制御している為、
停電時に水を流すことができません。
メーカー毎に停電時に対処法が用意されているので、確認しておくようにしましょう。
停電時のために、手動で動かせるレバーが搭載されているタイプが多いです。

タンクレストイレが断水した時の対処法

従来のトイレであればタンクに水を貯めれば流すことができますが、
タンクレスの場合、タンクが無い為にそういった方法を使うことができません。
しかし断水時であっても、タンクレストイレの水を流すことは可能です。
タンクレストイレが断水した時の対処法を、以下で詳しくご紹介いたします。

1. バケツなどに水を貯めておく

バケツなどに水を貯めておき、床が濡れないように新聞紙などを敷いてください。
水の使用量は状況によりますが、最低でも10リットル以上は使うことが想定されます。
また、ウォシュレットがある場合はコンセントを抜き…
電気が通らないようにしておいてください。

2. 水を流し込む

水を流し込む

便座のフタを開けて、水を流し込みます。
最初はバケツ1杯分の水 (6~8リットルくらい) を流し込みます。
初めは一気に流す込むことが大切です!

次にバケツの半分くらいの水 (約3~4リットルくらい) を流し込みます。
この時は、ゆっくり静かに流し込むことがポイントです!

上記の手順を、しっかり流れるまで繰り返します。
1回で直る場合もありますが、大体はバケツ一杯→半杯を複数回行うことが多いです。

配管に排泄物が残って詰まってしまうのを防ぐために、
根本的な原因である断水が直るまでは、水を流し込む作業をこまめに行うようにしてください。

メーカー毎の対処法

タンクレストイレを販売しているメーカーでも、断水時の対処法を紹介しています。
有名なメーカー2社をご紹介いたします、ぜひ参考にしてみてください。

TOTOの場合】

  1. 便器のタイプをチェックし、ウォシュレットのコンセントを抜きます。
  2. 便座の蓋を持ち上げて、バケツなどで水を流してください。
    水の量はバケツ1杯につき、8リットル程度が目安です。
  3. その後、さらに静かに3~4リットルの水を流してください。
  4. 排水管の中に汚物が停滞しないように、2~3回に1度は多めに水を流してください。
    水の量は、大体10~12リットルが目安です。

詳細はTOTOの公式サイトをご参照ください。
(URL: 断水/給水制限 | 緊急時のトイレの使用について)

【LIXILの場合】

  1. 便器のタイプをチェックし、電源を切ります。
  2. 便座のフタを開けて、バケツなどで水を流し込んでください。
    水の量はバケツ1杯につき、5~6リットル程度が目安です。
    水飛びに注意しながら、一気に流し込んで汚物を排出してください。
  3. 最後に、便器内の水位が通常の高さになるように、3~4リットルの水を注いでください。
    汚物がうまく流れない場合は、流し込みを早くして、短時間で一気に流してください。

詳細は、LIXILの公式サイトをご参照ください。
(URL: 断水時・停電時のトイレの流し方)

断水した時の注意点

断水した時の対処法をいくつかご紹介しましたが、
その他に断水時に注意しておきたい点について、ご紹介させていただきます。

逆流する可能性がある

タンクレストイレの場合、断水時は基本的に先述した方法で対応することができます。
しかし、地震による断水の場合は、水を流し込んではいけません。
地震の影響で排水管が壊れている時に水を流すと、水が逆流する可能性があります。
地震による断水の場合は、トイレを使用せずに可能の場合は近所の施設や店舗のトイレへ、
もしくは簡易トイレや災害用のトイレなどを使用するようにしましょう。

エアーハンマー現象が起きる可能性がある

断水が発生した時は、エアーハンマー現象にも注意が必要です。
特に注意が必要なタイミングは、断水の復旧直後です。
復旧直後の配管内には空気が溜まり、水圧によって空気が圧出されます。
圧縮された空気が衝撃を発生させ、衝撃によってタンクレストイレが破損してしまう可能性があるのです。

エアーハンマー現象を防ぐためには…
断水の復旧後には給水管のエアー抜きバルブから、空気抜きを行ってください。

まとめ

タンクレストイレが断水した時の対処法について、
いくつかご紹介させていただきました。

断水しても、応急処置として水を流す方法はいくつかあるので、
まずはこの記事でご紹介したことを試していただければと思います。

ただ、トイレは日常生活に欠かせないものですので、
10年くらいを目途に修理・交換などが必要になります。
もし故障してしまったり、不具合がでている場合は…
1日でも早く使えるようにするために、当社の含むプロの水道業者にご相談ください。

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この記事を書いた人

給水装置工事主任技術者(歴16年)
これまでに"15,000件"の案件を担当。